15歳、純愛。
無理やり光ちゃんの後に着いてって、洗面所でドライヤーを握った。
身長180センチの光ちゃんの頭は、背伸びしないと届かなくて。
「お客様、こちらの椅子にお座りください!」
「はーい、どうも」
リビングの椅子を持ってきて、光ちゃんに座ってもらい。
猫っ毛の髪からは、ホワイトムスクのシャンプーの香りがした。
「いい匂いする~」
「雪乃も同じシャンプー使ったでしょ?」
「うん、光ちゃんとおそろい」
同じ匂いって、なんだかいい響きだよね。
「髪伸びたね」
光ちゃんが私の髪に触れた。
そうだよ、大人っぽくなりたくて伸ばしてるんだ。
「つやつやでしょ~、伸ばしてるんだぁ」
「うん、なんだか綺麗になった」
「…髪が?」
「髪もだけど、雪乃が」
今、綺麗って言ってくれたよね?
光ちゃんはいつも可愛いって肯定してくれるのだけど。
……綺麗だなんて初めて言われて、びっくりしてしまったよ。