15歳、純愛。
光ちゃんの部屋でこうやって布団を敷いて寝るのは、いつものことなんだ。
…中学になってからは、さすがに同じベッドでは寝たことはないんだけど。
っていうよりは、もう恥ずかしくてそんなことできないだけなんだけどね…。
布団に包まって、光ちゃんの顔をまたまたじーっと見つめてしまって。
「暖房は嫌いなんだよね雪乃は」
そう言って、エアコンの電源を切った。
「…うん。光ちゃん寒いならつけていいよ」
「大丈夫だよ」
私、暖房が苦手なの。
こたつとかなら平気なんだけど、あたたかい風がどうしても苦手で。
朝になると、喉も乾燥しちゃったりするでしょ?
光ちゃんは私がいるときは、寝る前に暖房を切ってくれるんだ。
「いつもありがとう、光ちゃん」
「いえいえ」
「…光ちゃん大好きだよ」
「うん、ありがとう」
どんなに気持ちを伝えてみても、返ってくる言葉は“ありがとう”だけ。
それ以上は何もないの。
「あのね、光ちゃん。明日は起きたらまずゲームするでしょ?それでお昼ご飯はフレンチトーストが食べたい。光ちゃんがバイトに行って帰ってきたら……数学教えてね。絶対、絶対約束して欲しいの……」
これ以上あなたのこと欲張ったりしないから。
神様にお願いするみたいに、光ちゃんに約束してもらった。