15歳、純愛。
すると……
「光ちゃん!!」
「……雪乃?太陽も、なんで?」
塾の扉から出てきた光ちゃんに、思わず抱きついた。
「空井先生の彼女かな」
「え、妹じゃない?」
なんて私達を見て言う生徒がちらほらいたけど、私はそんなの気にしていられなかったの。
「迎えに来ちゃった…!」
「寒いから、いいのに…」
ちょっと心配そうにそう言った光ちゃん。
寒いなんて、全然平気だもん。
…それよりも。
「光、雪乃がさっき参考書買おうとしたけど、金足りなくて。…買ってあげてくれよ。」
「そうだったの?雪乃」
「…あ、うん!そうなのー」
太陽ありがとう…!
本屋さんは、来た道を戻った所にあるのだけれど…
そうすれば自然とあの交差点を回避することができるんだ。
本当、太陽ありがとう……
本当は買うはずのない数学の参考書を買ってもらって。
私達は無事に…
家にたどり着くことができた。