15歳、純愛。
私は椅子から立ち上がって。
「……光ちゃんぎゅうってして…」
「ん、おいで」
光ちゃんの腕の中にすっぽりと収まった。
これでもかってくらい、強く強く抱きしめた。
「最近寂しがり屋だね、雪乃」
「そう…ずっとこうしていたいの…」
「………」
いつもならははって笑ってくれるはずの光ちゃんが
なぜか笑わずに黙り込んだのが、ちょっと不思議で。
「…光ちゃん?」
「ん?」
「なんでもない、よ……」
どうして黙ったの?って聞きたいところだったけど、聞くことはできなかった。
……意味なんてないよね。
光ちゃんの腕の中で安心しつつも、生きていてくれる喜びに涙腺が緩んで。
今ここで泣いたらだめってわかってるのに
どうしても我慢できずに
涙が頬をつたった。
「…雪乃?」
鼻をすすりながら泣いている私に気が付いて。
光ちゃんはずっと抱きしめてくれた。