木の下の奏者たち― 桜の木がつないだ声 ―
第7話 縁
楓は、図書室のパソコンを立ち上げていた。
検索欄に、思いつくままキーワードを入力していく。
『時空 超える 声』
『春谷町 木 声』
『不思議な木 伝説』
『神秘的な木 言い伝え』
『過去の人に会う方法』
(どれも、なんか違うな……)
ふと思いつき、今度は検索欄に名前を入力する。
『泉かなた』
かなたの名前だ。前に教えてもらったのだ。
何人か同じ名前の人物が見つかったけれど、楓の知っているかなたとは別人だった。いずれも、今を生きている人たちだった。
『泉かなた 大正』
『泉かなた 尺八』
(うーん……)
やはり、手がかりは見つからない。
楓はネット検索をやめ、図書室の蔵書検索を開いた。
タイムスリップ、都市伝説、超常現象。