1年限定の小悪魔バディは、私を離してくれません。
観念して、私はそっと手を伸ばした。



瑞希くんの髪は、見た目よりもずっと柔らかくて、指先から伝わる彼の体温に、胸がトクンと跳ねる。


一生懸命、ぴょんと飛び出た黒髪を手のひらで押さえていると、瑞希くんが下から私の顔をじっと見上げてきた。



至近距離で見つめ合う形になり、息が詰まる。
彼の切れ長の瞳の中に、真っ赤になって動揺している私が映っていた。



「……うん、ありがと。


遥の手、ちっちゃくて気持ちいいね」



満足そうに髪を撫でられながら、瑞希くんはふっと、今度は意地悪ではない、本当に優しい笑みを浮かべた。



「さあ、朝食が終わったら、安藤主宰からの最初のミッションが始まるわよ」


美波ちゃんが、手元に届いたばかりの華やかな招待状を掲げた。
そこには、美しい飾り文字でこう書かれていた。
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