呉服王子のギャップがメロすぎです!~料理上手な御曹司に胃袋ごと捕まりました~
「謝るのはこっちだ。配慮が足りなくてごめん」
「副社――柊真さんは悪くありません。こちらこそせっかくのお気づかいを無にしてしまい、なんとお詫びしたらいいか……」
せっかく用意してくれた料理を無駄にしてしまうのが申し訳ない。なにより、こんなにおいしそうな料理を前にして食べられないなんてもはや拷問だ。お腹と背中がくっつきそうなくらいペコペコだというのに。
さっきはなにも考えずに持ったせいで、きちんと力加減に気を付ければ大丈夫かもしれない。恐る恐る再度スプーンに手を伸ばそうとしたとき、向かいから伸びてきた手が先にそれを取った。
「えっ」
驚く私をよそに、彼はなぜか椅子ごと私の席の角を挟んで隣に移動してきた。そして私のシチュー皿を自分の方へ引き寄せ、スプーンでひとすくいする。
「はい、あーん」
「え……」
「遠慮はいらないよ」
彼は私の顔の前にスプーンを差し出したまま、ニコリと微笑む。
「あの、自分でなんとか……」
「痛みをがまんしながら食べてもおいしくないだろう? 作った方としてもそれは悲しい」
『心底つらい』という表情をされ、「うっ」と言葉に詰まった。
「ほら、早く。口開けて」
目がくらむほどの美麗な笑みなのに、言い知れぬ圧を感じる。空腹はピークを迎え、またしてもお腹が催促の音を立てようとしている。
そんな音を好きな人に二度も聞かれるなんて耐えられない。
「副社――柊真さんは悪くありません。こちらこそせっかくのお気づかいを無にしてしまい、なんとお詫びしたらいいか……」
せっかく用意してくれた料理を無駄にしてしまうのが申し訳ない。なにより、こんなにおいしそうな料理を前にして食べられないなんてもはや拷問だ。お腹と背中がくっつきそうなくらいペコペコだというのに。
さっきはなにも考えずに持ったせいで、きちんと力加減に気を付ければ大丈夫かもしれない。恐る恐る再度スプーンに手を伸ばそうとしたとき、向かいから伸びてきた手が先にそれを取った。
「えっ」
驚く私をよそに、彼はなぜか椅子ごと私の席の角を挟んで隣に移動してきた。そして私のシチュー皿を自分の方へ引き寄せ、スプーンでひとすくいする。
「はい、あーん」
「え……」
「遠慮はいらないよ」
彼は私の顔の前にスプーンを差し出したまま、ニコリと微笑む。
「あの、自分でなんとか……」
「痛みをがまんしながら食べてもおいしくないだろう? 作った方としてもそれは悲しい」
『心底つらい』という表情をされ、「うっ」と言葉に詰まった。
「ほら、早く。口開けて」
目がくらむほどの美麗な笑みなのに、言い知れぬ圧を感じる。空腹はピークを迎え、またしてもお腹が催促の音を立てようとしている。
そんな音を好きな人に二度も聞かれるなんて耐えられない。