呉服王子のギャップがメロすぎです!~料理上手な御曹司に胃袋ごと捕まりました~
「結衣? まだ怒ってる?」
柊真さんの伺うような声にハッとする。
「別に怒っていませんよ。カボチャもおいしそうだなあと思っていただけです」
彼はクスッと笑って「はい」とカボチャを差し出してくれた。私は最初よりは抵抗感が下がったものの、やっぱりドキドキしながら口を開ける。カボチャの甘みと一緒に、苦い想いを噛みしめた。
「明日は朝一から雑誌の取材が入っていて早めに出社しないといけないんだ。病院に付き合えなくて申し訳ない」
「気にしないでください。前回と違って緊急でもなんでもないんですから」
明日はもう一緒にいられないのだと寂しく思いながら、顔には出さずに言う。
「でも夕方には終わるはずだから、その後でよかったら、完治お祝いをしようか」
「え?」
唐突な提案に目を瞠る。
「ずっと家の中にいたから退屈だったろう? 気晴らしがてら外で食事をしよう」
「いいんですか?」
「もちろん」
さっきまで暗かった胸の内がパッと明るくなった。
デートのお誘いみたいだ。
彼の方はそういうつもりではないとわかっているけれど、自分がそう思うだけなら許されるだろうか。
間違っても勘違いなんてしないようにしなきゃ。
心の中で自分に言い聞かせて、「ありがとうございます」とお礼を言った。
「でも治癒の診断が出るのが前提だから。最後までしっかり安静にしよう」
「わかりました」
素直に返事をした私に、彼は笑顔で筍ご飯を差し出した。
柊真さんの伺うような声にハッとする。
「別に怒っていませんよ。カボチャもおいしそうだなあと思っていただけです」
彼はクスッと笑って「はい」とカボチャを差し出してくれた。私は最初よりは抵抗感が下がったものの、やっぱりドキドキしながら口を開ける。カボチャの甘みと一緒に、苦い想いを噛みしめた。
「明日は朝一から雑誌の取材が入っていて早めに出社しないといけないんだ。病院に付き合えなくて申し訳ない」
「気にしないでください。前回と違って緊急でもなんでもないんですから」
明日はもう一緒にいられないのだと寂しく思いながら、顔には出さずに言う。
「でも夕方には終わるはずだから、その後でよかったら、完治お祝いをしようか」
「え?」
唐突な提案に目を瞠る。
「ずっと家の中にいたから退屈だったろう? 気晴らしがてら外で食事をしよう」
「いいんですか?」
「もちろん」
さっきまで暗かった胸の内がパッと明るくなった。
デートのお誘いみたいだ。
彼の方はそういうつもりではないとわかっているけれど、自分がそう思うだけなら許されるだろうか。
間違っても勘違いなんてしないようにしなきゃ。
心の中で自分に言い聞かせて、「ありがとうございます」とお礼を言った。
「でも治癒の診断が出るのが前提だから。最後までしっかり安静にしよう」
「わかりました」
素直に返事をした私に、彼は笑顔で筍ご飯を差し出した。