呉服王子のギャップがメロすぎです!~料理上手な御曹司に胃袋ごと捕まりました~
「今日もかっこいいね、優ちゃん」
ひとしきり彼女に気持ちを吐き出したおかげで、少し冷静さが戻ってきた。
優ちゃんはヘアスタイルもマニッシュショートで、見た目は間違いなくイケメンだけど、なにより中身が男前。けれど顔は正統派美人で、ほんの少し切れ長で大きな二重まぶたは目力が強く、ふっくらとした唇に真っ赤なルージュが女性らしさを引き立てている。余分なものを削ぎ落とした分、かえって色気がにじみ出ている。
中身も見た目も私とは真逆だけど、中学生のときからずっと私の憧れで、大好きな親友だ。
「そんなことより呉服王子よ。許嫁がいながら結衣を家に泊めていたってこと? 信じらんない。がっかりだわ」
「柊真さ……副社長は私の火傷に責任を感じて世話をしてくれただけだから……。実際なにもなかったし」
毎食『あーん』と給餌されていたのは今更言えない。
「でも恋人はいないって言ってたんでしょ? それなのに許嫁はいたなんて、そんな屁理屈ってある? 決まった相手という意味では同じじゃない。ううん、結婚相手なんだから余計悪いわ」
矢継ぎ早に言われて、返す言葉に詰まる。
「ごめん。つらいのは結衣の方だったね」
うつむいた私に、優ちゃんが焦ったように言う。私は首を左右に振る。
ひとしきり彼女に気持ちを吐き出したおかげで、少し冷静さが戻ってきた。
優ちゃんはヘアスタイルもマニッシュショートで、見た目は間違いなくイケメンだけど、なにより中身が男前。けれど顔は正統派美人で、ほんの少し切れ長で大きな二重まぶたは目力が強く、ふっくらとした唇に真っ赤なルージュが女性らしさを引き立てている。余分なものを削ぎ落とした分、かえって色気がにじみ出ている。
中身も見た目も私とは真逆だけど、中学生のときからずっと私の憧れで、大好きな親友だ。
「そんなことより呉服王子よ。許嫁がいながら結衣を家に泊めていたってこと? 信じらんない。がっかりだわ」
「柊真さ……副社長は私の火傷に責任を感じて世話をしてくれただけだから……。実際なにもなかったし」
毎食『あーん』と給餌されていたのは今更言えない。
「でも恋人はいないって言ってたんでしょ? それなのに許嫁はいたなんて、そんな屁理屈ってある? 決まった相手という意味では同じじゃない。ううん、結婚相手なんだから余計悪いわ」
矢継ぎ早に言われて、返す言葉に詰まる。
「ごめん。つらいのは結衣の方だったね」
うつむいた私に、優ちゃんが焦ったように言う。私は首を左右に振る。