呉服王子のギャップがメロすぎです!~料理上手な御曹司に胃袋ごと捕まりました~
「とっ、柊真さん!」
振り返ると、紋付袴姿の彼がいた。走ってきたのか、セットされていたであろう亜麻色の髪は乱れ、額には汗がにじんでいる。
「どうしてここに……」
「取材が終わってすぐ君からのメッセージを見た。何度連絡をしてもまったくつながらないからなにかあったのかと心配になっていたら、車の中から君がここにいるのが見えたんだ」
柊真さんが息を切らしながら言う。
そういえば優ちゃんとの電話の後、スマホはバッグに入れたままだったと思い出した。
あんなメッセージを送った後に連絡が取れなくなったら、たしかに心配になるかもしれない。私の説明不足のせいで、また彼に余計な手間を掛けさせてしまった。彼に言葉にするのはつらいけれど、お祝いを断ったのだからきちんと理由も話さなければならない。
「あの……柊真さん、心配かけてごめんなさい。でも私――」
「だめだ」
はっきりとした否定の言葉に話を遮られ、心臓がドクンと不穏な音を立てる。
「他の男と会うために俺との約束を破るのか?」
「なっ……」
首を必死に横に振る。
なんでそんな話になるの? 私にはあなた以外に会いたいと思う男性なんていないのに。
振り返ると、紋付袴姿の彼がいた。走ってきたのか、セットされていたであろう亜麻色の髪は乱れ、額には汗がにじんでいる。
「どうしてここに……」
「取材が終わってすぐ君からのメッセージを見た。何度連絡をしてもまったくつながらないからなにかあったのかと心配になっていたら、車の中から君がここにいるのが見えたんだ」
柊真さんが息を切らしながら言う。
そういえば優ちゃんとの電話の後、スマホはバッグに入れたままだったと思い出した。
あんなメッセージを送った後に連絡が取れなくなったら、たしかに心配になるかもしれない。私の説明不足のせいで、また彼に余計な手間を掛けさせてしまった。彼に言葉にするのはつらいけれど、お祝いを断ったのだからきちんと理由も話さなければならない。
「あの……柊真さん、心配かけてごめんなさい。でも私――」
「だめだ」
はっきりとした否定の言葉に話を遮られ、心臓がドクンと不穏な音を立てる。
「他の男と会うために俺との約束を破るのか?」
「なっ……」
首を必死に横に振る。
なんでそんな話になるの? 私にはあなた以外に会いたいと思う男性なんていないのに。