呉服王子のギャップがメロすぎです!~料理上手な御曹司に胃袋ごと捕まりました~
思い出したのか、彼がクツクツと肩を揺らして笑う。
「『私ならこのお弁当を毎日食べられるだけで、絶対幸せになれます』と言われたときは、思わずプロポーズされたのかと思ったよ」
「プっ、プロポーズ⁉」
カーッと頭から湯気が出そうになった。私はてっきり彼の恋人が作っていると思っていたから、なんの考えもなしに思ったままを口にしただけだ。
「私そういうつもりじゃっ」
「わかってる。でも最初から見た目や肩書に捕らわれず話をしてくれる人は稀で、だからこそ純粋にお弁当だけを褒められてうれしかったんだ」
なるほど。テレビから飛び出してきたような美麗な顔立ちの上に、社長の息子というステータスだ。〝褒める〟とひと言に言っても、ごますりやおべっかなど、下心がにじんだものも多いのかもしれない。
「あのときの子がうちの店にいると知ってから、ずっと気になっていたんだ。仕事中の結衣はいつも楽しそうで、慣れない仕事を一生懸命覚えようとする姿に俺もがんばろうと思えた」
ずっと遠くから見ているだけで十分だと思っていた相手が、まさか私のことを見てくれていたなんて、本当に夢を見ているみたいだ。
「本当は声をかけたかったけど、入社してきたばかりの君を副社長である俺が下手に構ったら、君に嫌な噂が立つかもしれない。ずいぶんがまんしたんだ、これでも」
「『私ならこのお弁当を毎日食べられるだけで、絶対幸せになれます』と言われたときは、思わずプロポーズされたのかと思ったよ」
「プっ、プロポーズ⁉」
カーッと頭から湯気が出そうになった。私はてっきり彼の恋人が作っていると思っていたから、なんの考えもなしに思ったままを口にしただけだ。
「私そういうつもりじゃっ」
「わかってる。でも最初から見た目や肩書に捕らわれず話をしてくれる人は稀で、だからこそ純粋にお弁当だけを褒められてうれしかったんだ」
なるほど。テレビから飛び出してきたような美麗な顔立ちの上に、社長の息子というステータスだ。〝褒める〟とひと言に言っても、ごますりやおべっかなど、下心がにじんだものも多いのかもしれない。
「あのときの子がうちの店にいると知ってから、ずっと気になっていたんだ。仕事中の結衣はいつも楽しそうで、慣れない仕事を一生懸命覚えようとする姿に俺もがんばろうと思えた」
ずっと遠くから見ているだけで十分だと思っていた相手が、まさか私のことを見てくれていたなんて、本当に夢を見ているみたいだ。
「本当は声をかけたかったけど、入社してきたばかりの君を副社長である俺が下手に構ったら、君に嫌な噂が立つかもしれない。ずいぶんがまんしたんだ、これでも」