呉服王子のギャップがメロすぎです!~料理上手な御曹司に胃袋ごと捕まりました~
「むしろ私がそそっかしいあまりに、副社長のお仕事の邪魔をしてしまい、本当に申し訳ありませんでした」
「中川さんはなにも悪くないから謝らないで。母が知り合いを連れてきたからあいさつ程度に顔を出そうとしただけで、接客自体は母がする。だから俺がいなくてもまったく問題ない。それよりも中川さんの手の方が大事だ」
病院を出てからこのやり取りも数回目だ。
「だからと言って、ここまでしていただくわけには……」
視線をさまよわせた私の目に映るのは、三十畳ほどありそうな広々としたLDKだ。北欧インテリアでおしゃれにまとめられおり、無垢材の床やシンプルデザインの家具が多く、落ち着いてくつろげそうな空間になっている。
なんとここは副社長の自宅だそうだ。
まさか病院から副社長の自宅マンションに連れていかれるとは思わなかった。
副社長の住まいは、本社からほど近い低層レジデンスの最上階だった。皇居のすぐそばにあるため、都会のど真ん中だというのに緑が多く静かで落ち着いた雰囲気がある。
「中川さんはひとり暮らしなんだろ? 実家も遠くて今すぐ頼れる人はいない。それなのにその手でいったいどうやって生活するつもりなんだ」
「それは……」
優しい口調ながらも有無を言わせない響きに口ごもり、私は自分の手に視線を落とした。両手とも包帯でグルグル巻きだ。痛み止めを飲んではいるが、ズキズキして皮膚が熱を持っているのがわかる。
医師からは、応急処置が早かったおかげで痕は残らないだろうと言われたが、軽度の火傷にしてはひどい方のため、痛みが引いてもしばらくは安静にする必要があると言われている。四日後にもう一度診察を受ける予定だ。
「中川さんはなにも悪くないから謝らないで。母が知り合いを連れてきたからあいさつ程度に顔を出そうとしただけで、接客自体は母がする。だから俺がいなくてもまったく問題ない。それよりも中川さんの手の方が大事だ」
病院を出てからこのやり取りも数回目だ。
「だからと言って、ここまでしていただくわけには……」
視線をさまよわせた私の目に映るのは、三十畳ほどありそうな広々としたLDKだ。北欧インテリアでおしゃれにまとめられおり、無垢材の床やシンプルデザインの家具が多く、落ち着いてくつろげそうな空間になっている。
なんとここは副社長の自宅だそうだ。
まさか病院から副社長の自宅マンションに連れていかれるとは思わなかった。
副社長の住まいは、本社からほど近い低層レジデンスの最上階だった。皇居のすぐそばにあるため、都会のど真ん中だというのに緑が多く静かで落ち着いた雰囲気がある。
「中川さんはひとり暮らしなんだろ? 実家も遠くて今すぐ頼れる人はいない。それなのにその手でいったいどうやって生活するつもりなんだ」
「それは……」
優しい口調ながらも有無を言わせない響きに口ごもり、私は自分の手に視線を落とした。両手とも包帯でグルグル巻きだ。痛み止めを飲んではいるが、ズキズキして皮膚が熱を持っているのがわかる。
医師からは、応急処置が早かったおかげで痕は残らないだろうと言われたが、軽度の火傷にしてはひどい方のため、痛みが引いてもしばらくは安静にする必要があると言われている。四日後にもう一度診察を受ける予定だ。