呉服王子のギャップがメロすぎです!~料理上手な御曹司に胃袋ごと捕まりました~
「だとしても、私を自宅に入れるなんて、きっと恋人の方が嫌な気持ちになりますよ」
「そんな人はいない」
副社長の即答に目をしばたたく。
あれ? 私の思い違いだったのかな。副社長にはてっきり恋人がいると思っていたのに……。
首をひねっていると、副社長がもう一度頭を下げた。
「とにかく原因は俺なんだから、治るまで責任をもってお世話させてほしい」
「副社長! だからそれはやめてくださいって」
「頼む」
ダメ押しとばかり、さらに深く頭を下げようとする。私はとうとう降参した。
「わかりましたから! もう顔を上げてください」
「本当に?」
視線だけを持ち上げて伺うように見つめられる。渋々うなずくと、彼が顔をほころばせた。
「ありがとう、結衣。誠心誠意、世話役を努めさせてもらう」
結衣⁉
目をしばたたかせたり口を開け閉めしたりする私に、彼は人形のように美しい顔でニコリと微笑んだ。
「今の俺はただのお世話係だ。結衣も遠慮なく俺のことを名前で呼んだらいい。役職名だと堅苦しくて気が抜けないだろ?」
言いたいことはわかるけれど、急すぎる展開に頭がついていかない。
家に置いてもらうだけでも天地がひっくり返ったような気持ちなのに、これ以上は頭がパンクして熱が出そうだ。断ろうと口を開きかけたところで、お腹がグーッと盛大になった。
キャーーッ! 私のお腹! 空気を読んで!
顔から湯気が出そうなほど真っ赤になった私を見て、彼は一ミリも笑うことなく、逆に神妙な顔つきで「少し待っていて」とキッチンへ入っていった。
「そんな人はいない」
副社長の即答に目をしばたたく。
あれ? 私の思い違いだったのかな。副社長にはてっきり恋人がいると思っていたのに……。
首をひねっていると、副社長がもう一度頭を下げた。
「とにかく原因は俺なんだから、治るまで責任をもってお世話させてほしい」
「副社長! だからそれはやめてくださいって」
「頼む」
ダメ押しとばかり、さらに深く頭を下げようとする。私はとうとう降参した。
「わかりましたから! もう顔を上げてください」
「本当に?」
視線だけを持ち上げて伺うように見つめられる。渋々うなずくと、彼が顔をほころばせた。
「ありがとう、結衣。誠心誠意、世話役を努めさせてもらう」
結衣⁉
目をしばたたかせたり口を開け閉めしたりする私に、彼は人形のように美しい顔でニコリと微笑んだ。
「今の俺はただのお世話係だ。結衣も遠慮なく俺のことを名前で呼んだらいい。役職名だと堅苦しくて気が抜けないだろ?」
言いたいことはわかるけれど、急すぎる展開に頭がついていかない。
家に置いてもらうだけでも天地がひっくり返ったような気持ちなのに、これ以上は頭がパンクして熱が出そうだ。断ろうと口を開きかけたところで、お腹がグーッと盛大になった。
キャーーッ! 私のお腹! 空気を読んで!
顔から湯気が出そうなほど真っ赤になった私を見て、彼は一ミリも笑うことなく、逆に神妙な顔つきで「少し待っていて」とキッチンへ入っていった。