その溺愛、予想外につき。
*第3話 新しい涼くん
話し方の練習がひと区切りついた頃には、もう頭の中がいっぱいだった。
声の高さ。
語尾。
目線。
返事の短さ。
気をつけることが多すぎて、少しでも気を抜いたらすぐふわりに戻ってしまいそうになる。
「次、衣装合わせ」
黒崎さんのその一言に、今度は別の意味で心臓が跳ねた。
衣装。
つまり、本当にみんなと同じ格好をするということだ。
真白さんが先に廊下へ出ていく。
私もそのあとに続こうとして、ふと足を止めた。
「どうした?」
後ろから涼に声をかけられる。
私は小さく振り返って、少しためらってから口を開いた。
声の高さ。
語尾。
目線。
返事の短さ。
気をつけることが多すぎて、少しでも気を抜いたらすぐふわりに戻ってしまいそうになる。
「次、衣装合わせ」
黒崎さんのその一言に、今度は別の意味で心臓が跳ねた。
衣装。
つまり、本当にみんなと同じ格好をするということだ。
真白さんが先に廊下へ出ていく。
私もそのあとに続こうとして、ふと足を止めた。
「どうした?」
後ろから涼に声をかけられる。
私は小さく振り返って、少しためらってから口を開いた。