……もう、好き、じゃありません!
Ⅵ
翌日からの学校でも、ふたりの空気はどこか微妙だった。
けれど、以前のような「冷たい拒絶」と「無関心」ではなく、お互いの存在を強く意識しすぎて、どう接していいか分からないような、甘酸っぱい沈黙が流れていた。
休み時間、ふと机の引き出しに目をやると、一冊の古いノートが入っていた。
それは小学1年生のとき、拓海からもらったキャラメルの包み紙を貼って、こっそり日記にしていたものだった。
『今日、拓海くんにキャラメルもらった。うれしかった』
(あんなときもあったな……)
苦笑いしながらノートを閉じようとしたとき、教室の扉がガラッと開いた。
「夏音、ちょっといいか?」
入ってきたのは、汗を拭いながら私を探していた拓海だった。クラスメートの冷やかすような視線をよそに、拓海は私の机の前にずいぶん近い距離で立つ。
「……なに?」
「放課後、裏庭に来い。……お前に、ちゃんと言わなきゃいけないことがある」
その真剣な声の響きに、私の胸は激しく鳴り響いた。
けれど、以前のような「冷たい拒絶」と「無関心」ではなく、お互いの存在を強く意識しすぎて、どう接していいか分からないような、甘酸っぱい沈黙が流れていた。
休み時間、ふと机の引き出しに目をやると、一冊の古いノートが入っていた。
それは小学1年生のとき、拓海からもらったキャラメルの包み紙を貼って、こっそり日記にしていたものだった。
『今日、拓海くんにキャラメルもらった。うれしかった』
(あんなときもあったな……)
苦笑いしながらノートを閉じようとしたとき、教室の扉がガラッと開いた。
「夏音、ちょっといいか?」
入ってきたのは、汗を拭いながら私を探していた拓海だった。クラスメートの冷やかすような視線をよそに、拓海は私の机の前にずいぶん近い距離で立つ。
「……なに?」
「放課後、裏庭に来い。……お前に、ちゃんと言わなきゃいけないことがある」
その真剣な声の響きに、私の胸は激しく鳴り響いた。