『欠陥品だがくれてやる』と下げ渡されましたが、英雄騎士の旦那さまは私を激重愛で離してくれません

 ずっとそうしてやりたかった。そんな気持ちが母の手の温もりから伝わってきて、リリアーナの涙も止まらなくなった。

「リリアーナ!」

 男性の声がして、父と弟のアルフが玄関から飛び出してくる。そうしてリリアーナを抱きしめる。その力強さに、自分が家族に忘れられていなかった事実に安堵した。

 グレイが、家族に囲まれているリリアーナを少し離れた場所から見ている。見守ってくれているその姿に、リリアーナの胸は熱くなった。

「私が今日帰ってこれたのは、すべてグレイ様のおかげなの……っ。あの方が、ここまで連れてきてくれて……!」

 この再会はすべてグレイのおかげだと、リリアーナはあふれる喜びを言葉を詰まらせながら家族に伝えた。
 
 
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