『欠陥品だがくれてやる』と下げ渡されましたが、英雄騎士の旦那さまは私を激重愛で離してくれません
グレイが言った通り、翌日の午後にはグレイは父親と兄を連れてサルバル家の屋敷にやってきた。
王都から立派な馬車がやってきたと、領民たちが門の向こうから様子を見る姿がうかがえる。
大緊張で出迎えたサルバル家だったが、アザール家当主であるグレイの父親や兄に、リリアーナは会ってすぐに感謝されてしまった。
「戦争中のグレイは手紙ひとつ寄越さず、戦場で死んでもいいと思っていたのかもしれない。けれど貴女に会えたおかげで、大きな怪我もなく戻ってきてくれました」
家族にも優しそうなグレイが、手紙も送らなかったなんてと、リリアーナは驚いた。しかし思い出せば、グレイは騎士団長の補佐をしながら、負傷兵の救護でもリーダー的な仕事をこなしていた。きっと、時間がなかったのだろう。
アザール家では、この結婚に反対はないという。花嫁側からの持参金も必要ない、身ひとつで嫁いできてくれるだけでいいと言う。
(きっと伯爵様は、こちらの経済事情も察してくださっている。ありがたい話だわ)
このままトントン拍子に結婚まで進みそうな中で、リリアーナは伯爵に聞いてみたいことがあると声を上げた。
王都から立派な馬車がやってきたと、領民たちが門の向こうから様子を見る姿がうかがえる。
大緊張で出迎えたサルバル家だったが、アザール家当主であるグレイの父親や兄に、リリアーナは会ってすぐに感謝されてしまった。
「戦争中のグレイは手紙ひとつ寄越さず、戦場で死んでもいいと思っていたのかもしれない。けれど貴女に会えたおかげで、大きな怪我もなく戻ってきてくれました」
家族にも優しそうなグレイが、手紙も送らなかったなんてと、リリアーナは驚いた。しかし思い出せば、グレイは騎士団長の補佐をしながら、負傷兵の救護でもリーダー的な仕事をこなしていた。きっと、時間がなかったのだろう。
アザール家では、この結婚に反対はないという。花嫁側からの持参金も必要ない、身ひとつで嫁いできてくれるだけでいいと言う。
(きっと伯爵様は、こちらの経済事情も察してくださっている。ありがたい話だわ)
このままトントン拍子に結婚まで進みそうな中で、リリアーナは伯爵に聞いてみたいことがあると声を上げた。