『欠陥品だがくれてやる』と下げ渡されましたが、英雄騎士の旦那さまは私を激重愛で離してくれません
音楽が終わると、二人はたくさんの貴族に声をかけられたが、グレイはリリアーナの肩をしっかりと抱き離さなかった。
大きな舞踏会は、節度のある落ち着いた雰囲気で時間が進んでいた。ここで義母や義姉とも会い、リリアーナには令嬢の友達もできた。
少し早いけれど、帰ろうかとグレイと話をしていたときだった。ホールの入り口から、ザワッと不穏な騒めきが上がった。
「おい! 今日ここにリリアーナがきているだろう!」
そう声を荒らげ現れたのは、なんとシルバだった。
まだシルバがグレイとリリアーナを見つけないうちに、この舞踏会の主催である伯爵がすかさずシルバに声をかける。
「王太子殿下、ごきげんよう。今日は突然の訪問はどうなさったのですか? お付の方々は?」
落ち着いた声色には、『呼んでいないのに、どうしてきたんだ』という雰囲気が含まれていた。
「ここにリリアーナが呼ばれたと聞いて、ひとりできたんだ。新しい婚約者がとにかく泣いて暴れてうるさくて。だから不本意だが、大人しいリリアーナをまた婚約者に戻してやろうと思うんだ」
シルバの発言に、広大なホールが一気に静まり返る。
ここにいるほとんどの貴族はきっと、あの礼拝堂での婚約破棄の件を直接見たり、噂で聞いたりしている。
なにを言い出すんだと、そんな理解不能だという空気が一気に漂う。
大きな舞踏会は、節度のある落ち着いた雰囲気で時間が進んでいた。ここで義母や義姉とも会い、リリアーナには令嬢の友達もできた。
少し早いけれど、帰ろうかとグレイと話をしていたときだった。ホールの入り口から、ザワッと不穏な騒めきが上がった。
「おい! 今日ここにリリアーナがきているだろう!」
そう声を荒らげ現れたのは、なんとシルバだった。
まだシルバがグレイとリリアーナを見つけないうちに、この舞踏会の主催である伯爵がすかさずシルバに声をかける。
「王太子殿下、ごきげんよう。今日は突然の訪問はどうなさったのですか? お付の方々は?」
落ち着いた声色には、『呼んでいないのに、どうしてきたんだ』という雰囲気が含まれていた。
「ここにリリアーナが呼ばれたと聞いて、ひとりできたんだ。新しい婚約者がとにかく泣いて暴れてうるさくて。だから不本意だが、大人しいリリアーナをまた婚約者に戻してやろうと思うんだ」
シルバの発言に、広大なホールが一気に静まり返る。
ここにいるほとんどの貴族はきっと、あの礼拝堂での婚約破棄の件を直接見たり、噂で聞いたりしている。
なにを言い出すんだと、そんな理解不能だという空気が一気に漂う。