『欠陥品だがくれてやる』と下げ渡されましたが、英雄騎士の旦那さまは私を激重愛で離してくれません
「リリアーナさんと殿下は、すでに婚約破棄をされたあとでしょう? それに彼女はもう結婚しています。なので他の令嬢をあたった方がいいと思いますが?」
伯爵が冷たくそう言っても、シルバは聞かない。
「父上に言って、騎士とリリアーナを離縁させるつもりだ。それに、美しい僕に尻込みして他の婚約者もみつからない。あの新しい婚約者も、ちょっと嫌味を言っただけで大絶叫するんだ。あいつは、頭が変なんだ」
(変なのは、シルバ様の方よ!)
ここに居てはシルバに見つかってしまうが、動けば目立ってしまう。伯爵がシルバをどうにかホールから退室させようとしているが、彼はちっとも動こうとしない。
(見つかるのは、時間の問題だわ。どうしよう……!)
すると、グレイがリリアーナの耳元で囁いた。
「……今度こそ、本当に殺してしまおうか」
慌ててグレイの顔を見ると、シルバを真っ直ぐに見る瞳から光が消えて、殺気がダダ漏れている。
(だ、ダメですっ、絶対にダメ……っ!)
声を出す訳にもいかず、耳打ちするには身長差があり届かない。リリアーナは目だけで必死に、グレイに訴えた。
伯爵が冷たくそう言っても、シルバは聞かない。
「父上に言って、騎士とリリアーナを離縁させるつもりだ。それに、美しい僕に尻込みして他の婚約者もみつからない。あの新しい婚約者も、ちょっと嫌味を言っただけで大絶叫するんだ。あいつは、頭が変なんだ」
(変なのは、シルバ様の方よ!)
ここに居てはシルバに見つかってしまうが、動けば目立ってしまう。伯爵がシルバをどうにかホールから退室させようとしているが、彼はちっとも動こうとしない。
(見つかるのは、時間の問題だわ。どうしよう……!)
すると、グレイがリリアーナの耳元で囁いた。
「……今度こそ、本当に殺してしまおうか」
慌ててグレイの顔を見ると、シルバを真っ直ぐに見る瞳から光が消えて、殺気がダダ漏れている。
(だ、ダメですっ、絶対にダメ……っ!)
声を出す訳にもいかず、耳打ちするには身長差があり届かない。リリアーナは目だけで必死に、グレイに訴えた。