三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。
帰りの電車で座席に腰を下ろした。バッグを膝に置いて、ひと息つく。

……今日の子、格好よかったなあ。

最初に目が合ったときの顔も、メニューを見ていた横顔も、映画の話をしながら笑った顔も、よかった。
スマホを取り出し、お礼のDMを送った。

『今日はありがとう。楽しかったです』

ほどなく返信が来た。

『こちらこそ。ごちそうさまでした』

私はスマホをバッグにしまった。電車の窓に映る自分の口元が緩んでいて、そっと引き締めた。
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