三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。
追加のタンを食べ終わる頃には、映画から食べ物の話に移っていた。蓮くんは、焼肉のあとに冷麺も食べたいらしい。

「大盛りご飯、食べたよね?」
「冷麺は別」
「デザートみたいに言うね」

メニューを開くと、ハーフサイズがあった。私は少し迷ってから、デザートのページへ進んだ。

「何にするの?」
「杏仁豆腐」
「いいね」

向かいから、彼もメニューを覗き込んだ。目にかかった前髪を指で無造作に払い、そのまま顔を上げる。思いがけず目が合って、私はメニューに視線を戻した。

「何?」
「ううん。冷麺、ハーフにする?」
「普通ので」

私は頷いて、注文のボタンを押した。つい見とれて、返事を待たずに注文するところだった。
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