三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。
デザートのお皿が下げられてからも、しばらく話していた。

蓮くんが今度見ようと思っている映画のこと。私が最近、帰りの電車で読んでいる小説のこと。
コーヒーを飲みながら相槌を打つ彼を、私はときどき眺めた。

「そんなに気になる?」

カップを置いた蓮くんに聞かれて、私は笑った。

「似合うなと思って」
「それ、三回目くらい」
「じゃあ、もう言わない」

彼は口元を少し上げた。

「言わなくていいとは言ってないけど」

私も笑って、コーヒーを飲んだ。

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