三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。
帰宅して、お湯を沸かした。買ってきたお菓子を一つだけお皿に出し、ソファに座る。

スマホでマッチングアプリを検索すると、思っていたよりたくさん出てきた。違いがよくわからないので、いくつか説明を読み比べてから、一つ入れてみる。

生年月日、住んでいる地域、仕事。入力欄を順番に埋めていくうちに、結婚への意思を尋ねる項目が出てきた。

私は少し指を止めた。結婚式がしたいとか、何歳までに結婚したいとか、そういう希望はあまりない。

ただ、今日聞いたカーテンの話を思い出した。何でもない休日に、一緒に困ったり、笑ったりする相手。そういう人がいたら、嬉しいと思う。

私は、いい人がいれば結婚したい、という項目を選んだ。

写真を探すのには時間がかかった。料理だけの写真や旅行先の風景ばかりで、友達と撮ったものには、たいてい誰かの顔が近くにある。

ようやく一枚選び、プロフィールを読み返したところで、蓮くんから通知が来た。

『おねーさん、来月の最初の土曜は?』

カレンダーを開く。そこは、まだ空いている。

『大丈夫だよ』

返すと、すぐに次が来た。

『じゃあ、ご飯行こう』

私は笑って、予定を入力した。

蓮くんと食事。

それからアプリの画面に戻り、残っていた自己紹介文を考えた。
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