三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。
料理が来ると、真帆さんは嬉しそうに食べ始めた。俺も食べながら、さっきの話を続ける。

映画から小説の話になった。真帆さんが最近読んでいるという本は、俺も書店で見かけたことがあった。

「最後まで読んだら、面白かったか教えて」
「読む?」
「面白かったら」
「責任重大だね」

そう言って笑うので、俺も笑った。読み終わったら、きっと連絡をくれるだろう。そのとき、借りたいと言えばいい。

コーヒーを飲んでいるとき、また目が合った。

「そんなに気になる?」
「似合うなと思って」
「それ、三回目くらい」

真帆さんが笑う。

「じゃあ、もう言わない」
「言わなくていいとは言ってないけど」

また笑われた。

もっと言ってほしい、みたいになった。でも、似合っていると言うたびに、真帆さん自身が嬉しそうだった。

もう一回くらい聞いてもいいと思った。
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