三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。
店を出てから、来週のことを聞いた。今日は楽しかったし、また会えたらよかった。

「おねーさん、来週は?」
「あー、約束あるから、ごめんね?」
「友達?」

真帆さんがこちらを向いた。

「ううん。蓮くんみたいな?」

一瞬、返す言葉が出なかった。

俺みたいな。

「ああ」

食事に行く男が、ほかにもいる。

考えてみれば、不思議なことじゃない。俺だって、SNSで知り合った。向こうから誘ってきたのも、こういうことに慣れていたからだろう。

「その次の週も、ちょっと予定があって。もう少し先でもよければ」
「うん」

駅へ向かう人の流れに、目を戻した。

「また連絡して」
「わかった」

すぐに返ってきた声は、いつもどおりだった。
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