三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。
真帆さんを見送ってからも、さっきのアイコンが頭に残っていた。

恋人、探してるんだ。

ジャケットが似合うと、何度も言っていた。隣を歩いているときまで見ていたくせに、恋人は別に欲しいらしい。

じゃあ、俺がいいと言われたら?

帰ってシャツを脱ぎながら、考えた。ご飯を食べて、映画を見て、そのあとも一緒にいる。肩に触れても、お礼だと思われない。

気づくと、口元が緩んでいた。

……嬉しいんだ、俺。

椅子にシャツをかけ、スマホを取った。

『本、楽しみにしてる』

そこまで打って、消す。それは、さっき言った。

スマホを置いて、ベッドに腰を下ろした。真帆さんに好きだと言われるところを、また想像してしまった。
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