三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。

明日、何食べたい?

蓮くんが働き始めてから、一年が経った。

仕事の話には、少しずつ知らない人の名前が増えた。最初は先輩や同期が多かったのが、最近は訪問先の人のことも聞く。うまく話せた日もあれば、帰ってから、あれも聞けばよかったと思う日もあるらしい。

私も相変わらず働いていた。

忙しい週には駅の近くで夕飯だけ食べ、休みが合えば映画を見た。どちらかの家でご飯を作り、食べ終えてから、何を見るか決まらないままテレビの前に座る夜もあった。

三月の終わり、蓮くんから連絡が来た。

『四月の最初の土曜、空いてる?』

返事をすると、お店は予約しておくと言う。

もう一年か。
頑張った彼を、ちゃんと労おうと思った。
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