今宵、黒蝶を溶かして。

○ 第六話 過保護な登校

翌朝。

光莉が玄関へ向かうと、そこには黒蝶の幹部たちが勢ぞろいしていた。

「……みんな、どうしたの?」

光莉が尋ねると、冬真が当然のように答える。

「学校まで送る」

「えっ? でも、ひとりで行けるよ」

「駄目だ」

即答だった。

「昨日、知らない男に声をかけられていただろ」

「あれは道を聞かれただけで……」

「関係ない」

冬真は光莉の鞄を受け取り、自分の肩にかけた。

その隣で、迅が大きく伸びをする。

「俺たちも一緒に行くぜ!」

「全員で行く必要ある!?」

「あるよ」

伊織がにこやかに微笑んだ。

「光莉ちゃんを守るには、人数が多いほうが安心だからね」

「学校まで護衛をつけるのか……」

蓮司が呆れたように呟く。

「でも、俺も行く。光莉ちゃんがどんな学校生活を送ってるのか気になるし」

玲央は光莉の制服を見て、少し眉を寄せた。
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