恋の花火がきえる時。
「……光輝、先に行って」

「ほらな」

「これは、まだ学校に慣れてないだけ!」

「はいはい」

 光輝は呆れたように歩き出した。

 理紗はその隣に並び、楽しそうに笑う。

 図書室では、担当の先生から仕事の説明を受けた。
 本の整理や貸し出しの方法を教わりながら、理紗は何度も頷いている。

「岩下さん、本が好きなのね」

「はい。家でもよく読みます」

「それなら、きっとすぐに慣れるわね」

 先生が微笑む。

 理紗も笑顔で頷いた。

 けれど、説明が終わる頃には、少しだけ息が乱れていた。
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