恋の花火がきえる時。
第二章

第五話

翌朝。

 理紗は、ほとんど眠れなかった。

 昨日の帰り道。
 光輝に病気のことを知られてしまった。

 怒っていた。
 悲しそうだった。
 それでも最後には、いつも通り隣を歩いてくれた。

「……今日、どんな顔で会えばいいんだろう」

 制服の襟を整えながら、理紗は鏡の中の自分を見つめる。

 いつも通りにしなきゃ。

 光輝に心配をかけないように。
 気まずくならないように。

 そう思って家を出た。

 けれど、門の前には――

「……光輝?」

 昨日と同じように、光輝が立っていた。

 制服姿で、鞄を肩にかけている。
 ただ、今日はいつもより少し早い時間だった。
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