恋の花火がきえる時。
「……じゃあ、好きにならないほうがいいのかな」

「何?」

「私のこと。光輝が私を好きだって言ってくれたけど……私、また光輝に心配かけるかもしれない」

 光輝は、しばらく黙っていた。

 やがて、私の手をそっと握る。

「それでも、好きだ」

「光輝……」

「おまえが病気だからじゃない。理紗だから好きなんだ」

 まっすぐな言葉だった。

 私には、眩しすぎるくらいに。

「私、まだちゃんと答えられないよ」

「ああ」

「光輝のこと、好きかもしれない。でも、まだ分からない」

「分かってる」

「それでも、隣にいてくれる?」

 光輝は迷わなかった。

「最初から、そのつもりだ」

 その瞬間、胸の奥がじんと熱くなった。

 私は光輝の手を握り返す。

 大きくて、少し冷たい手。

 ずっと昔から知っている手なのに、今日は初めて違うものに感じた。
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