恋の花火がきえる時。
「じゃあ……私も、光輝の隣にいる」

「約束だな」

「うん」

 光輝の指と、私の小指が絡まる。

 その横顔を見ていると、不思議な気持ちになった。

 光輝がいなくなるのは嫌だ。

 誰かと笑っているのを見ると、少し寂しい。
 私以外の女の子と話していると、胸がざわざわする。

 これって、もしかして――。

「理紗?」

「……光輝」

「何だ」

「私、光輝のこと……」

 言葉が、喉の奥で止まった。

 好き。

 そう言いたいのに、怖い。

 私の病気を知った光輝が、これ以上苦しむことが怖かった。

「やっぱり、何でもない」

 笑ってごまかす。

 光輝は何も言わなかった。

 ただ、絡めた小指を離さずにいてくれた。

 その優しさが、どうしようもなく嬉しかった。

 そして私は、少しずつ気づき始めていた。

 光輝の隣にいたいと思う気持ちは、ただの幼なじみへの想いではない。

 私はきっと、光輝のことが――。

 その続きを口にする勇気を、まだ持てないまま。

 ふたりは並んで、図書室へ向かった。
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