恋の花火がきえる時。
夕焼けの道で、私は光輝の手を握ったまま動けずにいた。

 さっきから、胸がずっと苦しい。

 病気のせいじゃない。
 光輝に好きだと伝えたいのに、怖くて言えないからだ。

「理紗」

「……なに?」

「帰るぞ」

 光輝が歩き出そうとする。

 その手を、私はぎゅっと握り直した。

「待って」

 光輝が振り返る。

「どうした」

「私、光輝に言いたいことがあるの」

「……ああ」

 光輝は黙って、私を見つめていた。

 その表情があまりにも真剣で、私はますます緊張する。
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