恋の花火がきえる時。

第十話

それから数日間、光輝は少しずつ変わっていった。

 朝、迎えに来なくなった。

 正確には、家の前まで来ているのに、私が外へ出る頃にはもういない。

 教室でも、前ほど話しかけてくれない。
 目が合っても、すぐに逸らされる。

「光輝、おはよう」

「ああ」

「今日、一緒に帰ろうね」

「悪い。今日は用事がある」

 短い返事。

 それだけだった。

「……光輝、最近忙しいの?」

「別に」

「病院?」

「違う」

「じゃあ、何の用事?」

「おまえには関係ない」

 その言葉が、胸に刺さった。

 光輝は、こんな言い方をする人じゃなかった。

 不器用で、ぶっきらぼうで、すぐに「うるさい」と言うけれど、私を傷つけるようなことだけは絶対に言わなかった。

 なのに今は、わざと私を突き放しているみたいだった。
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