恋の花火がきえる時。
インターホンを押すと、理紗のお母さんが出てくる。
「あら、光輝くん……」
「理紗は?」
声が震えないようにするので精一杯だった。
「今朝から熱があって、部屋で休んでいるの。あなたが来てくれたら、きっと安心するわ」
その言葉に、光輝の胸が締めつけられる。
部屋の扉を開けると、理紗はベッドの上で眠っていた。
顔色が悪い。
頬も赤く、呼吸が浅い。
「……理紗」
光輝が名前を呼ぶと、理紗のまぶたがゆっくり開いた。
「……光輝?」
「ああ」
「どうして……」
「学校を休んだって聞いた」
「来ないでって、言わなかったっけ……?」
「聞いてない」
「嘘……」
理紗は苦しそうに笑った。
「私に構うなって、光輝が言ったんだよ」
「……」
「だから、もう迷惑かけないようにしたの」
その言葉が、光輝の胸を鋭く刺した。
「迷惑じゃない」
「でも、疲れたって……」
「違う」
「私の病気のことも、心配するのが疲れたって……」
「違う!」
光輝の声が、部屋に響いた。
理紗の身体がびくりと揺れる。
光輝はすぐに目を伏せた。
「……ごめん」
「光輝が謝るなんて、珍しいね」
「全部、嘘だ」
「えっ?」
光輝はベッドのそばに膝をついた。
「疲れたなんて思ってない。迷惑だと思ったこともない」
「じゃあ、どうして……」
「俺がいなくなったあと、おまえが少しでも楽に生きられるようにしたかった」
理紗の目に、涙が浮かぶ。
「いなくなるって、何?」
光輝は答えられなかった。
握りしめた拳が震える。
「光輝……何か隠してるの?」
「……ああ」
「教えて」
「今は無理だ」
「恋人なのに?」
その言葉に、光輝は顔を上げた。
理紗は泣きながら、彼の袖をつかむ。
「私は光輝の病気を知りたい。光輝が苦しいなら、私も一緒に苦しみたい」
「駄目だ」
「どうして?」
「おまえまで苦しむ必要はない」
「必要があるよ!」
理紗の声が震えた。
「光輝が私の病気を知ってくれたとき、私は一人じゃなくなった。だから今度は、私が光輝のそばにいたいの」
光輝の瞳が揺れる。
「あら、光輝くん……」
「理紗は?」
声が震えないようにするので精一杯だった。
「今朝から熱があって、部屋で休んでいるの。あなたが来てくれたら、きっと安心するわ」
その言葉に、光輝の胸が締めつけられる。
部屋の扉を開けると、理紗はベッドの上で眠っていた。
顔色が悪い。
頬も赤く、呼吸が浅い。
「……理紗」
光輝が名前を呼ぶと、理紗のまぶたがゆっくり開いた。
「……光輝?」
「ああ」
「どうして……」
「学校を休んだって聞いた」
「来ないでって、言わなかったっけ……?」
「聞いてない」
「嘘……」
理紗は苦しそうに笑った。
「私に構うなって、光輝が言ったんだよ」
「……」
「だから、もう迷惑かけないようにしたの」
その言葉が、光輝の胸を鋭く刺した。
「迷惑じゃない」
「でも、疲れたって……」
「違う」
「私の病気のことも、心配するのが疲れたって……」
「違う!」
光輝の声が、部屋に響いた。
理紗の身体がびくりと揺れる。
光輝はすぐに目を伏せた。
「……ごめん」
「光輝が謝るなんて、珍しいね」
「全部、嘘だ」
「えっ?」
光輝はベッドのそばに膝をついた。
「疲れたなんて思ってない。迷惑だと思ったこともない」
「じゃあ、どうして……」
「俺がいなくなったあと、おまえが少しでも楽に生きられるようにしたかった」
理紗の目に、涙が浮かぶ。
「いなくなるって、何?」
光輝は答えられなかった。
握りしめた拳が震える。
「光輝……何か隠してるの?」
「……ああ」
「教えて」
「今は無理だ」
「恋人なのに?」
その言葉に、光輝は顔を上げた。
理紗は泣きながら、彼の袖をつかむ。
「私は光輝の病気を知りたい。光輝が苦しいなら、私も一緒に苦しみたい」
「駄目だ」
「どうして?」
「おまえまで苦しむ必要はない」
「必要があるよ!」
理紗の声が震えた。
「光輝が私の病気を知ってくれたとき、私は一人じゃなくなった。だから今度は、私が光輝のそばにいたいの」
光輝の瞳が揺れる。