恋の花火がきえる時。
花火が終わると、人の波が一斉に動き始めた。

 私は光輝の手を握ったまま、ゆっくり歩く。

「今日は楽しかったね」

「ああ」

「りんご飴も食べたし、花火も見たし……光輝とキスもしたし」

「最後のは言うな」

「どうして? 嬉しかったよ」

「……分かってる」

 光輝の耳が赤くなる。

 その横顔が可愛くて、私は思わず笑った。

 けれど、駅から離れた頃。

 光輝の歩く速度が、少しずつ遅くなっていった。
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