愛してるなんて、噓でしょう?
美月 side


帰り道。


蓮さんと並んで歩きながら、私はふと思った。

「蓮さん」

「ん?」

「私、蓮さんのことをもっと知りたいです」

「うん」

「嬉しいことも、悲しいことも。全部じゃなくてもいいから、少しずつ教えてください」

蓮さんは足を止めた。


そして、私をまっすぐ見つめる。

「分かった。少しずつ話すよ」

「約束ですよ?」

「約束」

その笑顔を見て、私は安心した。


まだ分からないことはたくさんある。


それでも、今はこの人の隣にいたい。


そんな気持ちが、確かなものになっていく。


――もっと知りたい。


あなたの過去も、弱さも、隠している涙も。



いつか全部を知ったとき、それでもあなたの隣にいたいと思えるように。
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