愛してるなんて、噓でしょう?
午後三時。


お昼の忙しい時間が過ぎ、店内にはゆったりとした時間が流れていた。


窓の外は、昨日とは違って綺麗な青空。


雨が降っていないだけで、なんだか気分も明るくなる。

「美月ちゃん、二番テーブルお願い!」

「はーい!」

私は注文されたケーキをトレーに乗せ、二番テーブルへ向かった。

「お待たせしました。チーズケーキとカフェラテです」

「ありがとう」

聞き覚えのある声。


……え?


顔を上げる。


そこには。

「こんにちは、美月ちゃん」

昨日の男性が座っていた。

「えっ!」

思わず声が出てしまった。


男性はそんな私を見て、くすっと笑う。

「そんなに驚いた?」

「あっ、いえ! 昨日のお客様ですよね?」

「うん。覚えててくれたんだ」

「もちろんです!」

そう答えると、彼は嬉しそうに目を細めた。

「よかった」

その笑顔に、なぜか胸が跳ねる。

「今日はコーヒーじゃないんですね」

「うん。美月ちゃんがいるかなと思って」

「えっ?」

「……なんてね」

彼は何事もなかったように笑った。


からかわれた?


そう思ったけれど、少しだけ顔が熱くなる。

「ご、ごゆっくりどうぞ!」

私は逃げるようにその場を離れた。


……絶対、からかわれた。

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