愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side
帰り道、俺は美月ちゃんの横顔を見ていた。


彼女は、贈ったブックカバーを大切そうに抱えている。


その姿を見るだけで、胸が満たされる。


けれど、同時に思う。


彼女の隣にいるのは俺でありたい。


彼女が困ったときに頼るのも、嬉しいことを一番に話したいと思う相手も。


全部、俺であってほしい。


そんな願いは、少しずつ大きくなっていた。

「蓮さん?」

「何?」

「また何か考え事ですか?」

「ううん」

俺は笑った。

「美月ちゃんのことを考えてただけ」

彼女は少し照れたように笑った。


その笑顔を、ずっと見ていたかった。

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