愛してるなんて、噓でしょう?
42話.蓮の部屋
美月 side
数日後、私は再び蓮の家を訪れていた。
「今日は、見せたいものがあるんだ」
蓮に案内されたのは、以前と同じ子どもの頃の部屋だった。
「またここ?」
「ああ。少しだけ、昔の話をしようと思って」
蓮は本棚の前に立ち、一冊の古いアルバムを取り出した。
「これ、昔の写真が入っている」
「見てもいいの?」
「もちろん」
ソファに並んで座り、アルバムを開く。
最初のページには、幼い蓮の写真があった。
今よりもずっと幼い顔。
でも、目元には面影がある。
「かわいい」
「そうか?」
「うん。今より少し幼いけど、蓮さんだって分かる」
「それはよかった」
蓮は小さく笑った。
ページをめくっていく。
庭の写真。
家族で撮った写真。
どこかの景色を背景にした写真。
そして、途中で私の目が止まった。
「……これ」
そこには、小さな女の子が写っていた。
顔は少しぼやけている。
でも、服装も髪型も、夢の中で見た記憶と重なった。
「この子、私?」
「ああ」
蓮の声が優しく響く。
「君だよ」
私は写真をじっと見つめた。
「本当に、ここに来ていたんだね」
「そうだな」
「私、全然覚えていなかった」
「無理もないよ。十二年も前のことだから」
「でも、蓮さんは覚えていたんだよね」
「ああ」
蓮は写真を見つめた。
「忘れたことはない」
その言葉に、胸が締めつけられる。
「どうして、そんなに覚えているの?」
蓮は少しだけ困ったように笑った。
「君が、俺にとって大切な人だったから」
私は何も言えなくなった。
蓮の言葉には、今の恋人としての気持ちだけではない何かがある。
それが分かるから。
「蓮さん」
「ん?」
「私たち、昔どんな約束をしたの?」
その問いに、蓮の手が止まった。
少しの沈黙。
やがて、彼は静かに口を開いた。
「また会おうって、約束したんだ」
「……それだけ?」
「それだけじゃない」
蓮は私を見つめた。
「俺は、君にもう一度会いたいと思っていた」
その瞳が、少しだけ寂しそうに見えた。
「だから、今こうして会えていることが嬉しい」
私はそっと蓮の手に触れた。
「私も、会えてよかった」
蓮は私の手を握り返した。
数日後、私は再び蓮の家を訪れていた。
「今日は、見せたいものがあるんだ」
蓮に案内されたのは、以前と同じ子どもの頃の部屋だった。
「またここ?」
「ああ。少しだけ、昔の話をしようと思って」
蓮は本棚の前に立ち、一冊の古いアルバムを取り出した。
「これ、昔の写真が入っている」
「見てもいいの?」
「もちろん」
ソファに並んで座り、アルバムを開く。
最初のページには、幼い蓮の写真があった。
今よりもずっと幼い顔。
でも、目元には面影がある。
「かわいい」
「そうか?」
「うん。今より少し幼いけど、蓮さんだって分かる」
「それはよかった」
蓮は小さく笑った。
ページをめくっていく。
庭の写真。
家族で撮った写真。
どこかの景色を背景にした写真。
そして、途中で私の目が止まった。
「……これ」
そこには、小さな女の子が写っていた。
顔は少しぼやけている。
でも、服装も髪型も、夢の中で見た記憶と重なった。
「この子、私?」
「ああ」
蓮の声が優しく響く。
「君だよ」
私は写真をじっと見つめた。
「本当に、ここに来ていたんだね」
「そうだな」
「私、全然覚えていなかった」
「無理もないよ。十二年も前のことだから」
「でも、蓮さんは覚えていたんだよね」
「ああ」
蓮は写真を見つめた。
「忘れたことはない」
その言葉に、胸が締めつけられる。
「どうして、そんなに覚えているの?」
蓮は少しだけ困ったように笑った。
「君が、俺にとって大切な人だったから」
私は何も言えなくなった。
蓮の言葉には、今の恋人としての気持ちだけではない何かがある。
それが分かるから。
「蓮さん」
「ん?」
「私たち、昔どんな約束をしたの?」
その問いに、蓮の手が止まった。
少しの沈黙。
やがて、彼は静かに口を開いた。
「また会おうって、約束したんだ」
「……それだけ?」
「それだけじゃない」
蓮は私を見つめた。
「俺は、君にもう一度会いたいと思っていた」
その瞳が、少しだけ寂しそうに見えた。
「だから、今こうして会えていることが嬉しい」
私はそっと蓮の手に触れた。
「私も、会えてよかった」
蓮は私の手を握り返した。