愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side
星灯りの夜。


その言葉が、再び目の前に現れた。


写真の裏に残された文字。


それは、あの日を知る人間なら、誰もが忘れられない言葉だった。


美月の父親は、あの出来事の前から何かを知っていた。


そして、その秘密を抱えたまま、美月を守ろうとしていた。


俺の父も、莉子の家も、悠真も。


それぞれが、あの日に関わっている。

「蓮さん」

美月が俺を見つめる。


その瞳は、もう逃げないと決めた人の目だった。

「私も知りたい」

俺は彼女の手を握った。

「ああ。分かっている」

「私のお父さんのことも、蓮さんのことも」

「必ず話す」

その約束を、今度こそ守らなければならない。


――一枚の古い写真。


そこに残されていたのは、懐かしい思い出だけではなかった。

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