愛してるなんて、噓でしょう?
美月 side
その日の夜、蓮から連絡があった。

『明日、会える?』

『うん。どうしたの?』

『話したいことがあるんだ』

その言葉を見つめる。


きっと、十二年前のことだ。


私は少し緊張しながら返信した。

『分かった。会おうね』

もう、知らないままではいたくない。


蓮の過去も、私の過去も。


ちゃんと向き合いたいと思った。


――過去を知ることは、必ずしも幸せなことばかりではない。


それでも、二人は真実へ向かって歩き始めた。

< 156 / 179 >

この作品をシェア

pagetop