愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side
美月が泣いている。


その姿を見て、胸が締めつけられた。


泣かせたかったわけじゃない。


ただ、知ってほしかった。


俺がどれほど君に会いたかったのか。


そして、今どれほど君を大切に思っているのか。

「美月」

「うん……」

「これからは、君の知らないことを少しずつ話す」

「うん」

「でも、過去の俺を理由に、今の君を縛りたくない」

俺は彼女の手を握った。

「今の君が、俺の隣にいたいと思ってくれるなら、それでいい」

美月は涙を拭い、小さく笑った。

「私も、今の蓮さんが好き」

その言葉に、胸の奥が温かくなる。


十二年間、ずっと待っていた言葉とは違う。


今の彼女が、自分の意思で選んでくれた言葉だった。


――十二年間、探し続けた人。


その人は、今、自分の意思で隣にいてくれている。

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