愛してるなんて、噓でしょう?
水瀬美月 side


その日の帰り道。


私はスマートフォンを見ながら、今日のことを思い返していた。


名前も知らない、あの男性。


明日も来るのかな。


……いや、さすがに毎日は来ないよね。


そう思った瞬間。

「美月ちゃん」

頭の中で、彼の声が響いた気がした。


私は慌てて首を振る。

「もう、何考えてるんだろ」

頬が少し熱い。


まだ、彼の名前すら知らないのに。


どうして私は、あの人のことばかり考えているんだろう。

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