愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side
もう一度、初めまして。


あの日、俺は美月にそう言いたかったのかもしれない。


昔のことを忘れていてもいい。


俺を知らなくてもいい。


今の君に、もう一度会いたかった。


そして、今の君に選んでほしかった。

「美月」

「なに?」

「これからも、よろしく」

「こちらこそ」

彼女が笑う。


その笑顔を見て、ようやく思えた。


十二年前の約束は、もう果たされたのだと。


俺たちは、再び出会えた。


ここから先は、二人で選んでいけばいい。


――昔の二人に戻る必要はない。


今の二人として、もう一度始めればいい。

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