愛してるなんて、噓でしょう?
「美月ちゃん!」

「はい?」

店長に呼ばれて振り返る。

「さっきの男の人、また来てくれたんだね」

「はい!」

「ずいぶん仲良くなったみたいじゃない」

「そ、そんなことないですよ!」

「ふふ。そう?」

店長は紙袋を見て、嬉しそうに笑った。

「素敵な人ね」

「……そうですね」

思わず答えてしまった。


素敵な人。


その言葉は、きっと間違っていない。


だけど、私はまだ知らない。


彼がどんな世界で生きているのか。


どんな立場にいる人なのか。


そして、どうして私に会いに来るのか。

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