愛してるなんて、噓でしょう?
4話.名前を呼ばれて
水瀬美月 side
「ありがとうございました!」
最後のお客様を見送って、私は大きく息を吐いた。
今日も一日、よく頑張った。
時計を見ると、もう夜の七時を過ぎている。
「美月ちゃん、お疲れ様!」
「店長もお疲れ様でした!」
エプロンを外して、バッグを肩にかける。
「気をつけて帰ってね」
「はい!」
お店を出ると、少し冷たい風が頬を撫でた。
最近、夜はずいぶん涼しくなった気がする。
私はスマートフォンを確認しながら、駅へ向かって歩き始めた。
そのとき。
「……あれ?」
道路の向こう側に、見覚えのある黒い車が停まっているのが見えた。
黒い車。
その横には、黒いスーツを着た男性が二人。
なんだか近寄りがたい雰囲気。
私は少しだけ歩く速度を落とした。
すると。
「美月ちゃん?」
聞き覚えのある声がした。
振り返る。
「……蓮さん?」
そこにいたのは、やっぱり蓮さんだった。
「こんばんは」
「こんばんは! こんなところで会うなんて、びっくりしました」
「俺も。仕事帰り?」
「はい!」
「お疲れ様」
そう言って、蓮さんは優しく笑った。
やっぱり、この笑顔は好きだな。
……って!
私は何を考えているんだろう。
「ありがとうございました!」
最後のお客様を見送って、私は大きく息を吐いた。
今日も一日、よく頑張った。
時計を見ると、もう夜の七時を過ぎている。
「美月ちゃん、お疲れ様!」
「店長もお疲れ様でした!」
エプロンを外して、バッグを肩にかける。
「気をつけて帰ってね」
「はい!」
お店を出ると、少し冷たい風が頬を撫でた。
最近、夜はずいぶん涼しくなった気がする。
私はスマートフォンを確認しながら、駅へ向かって歩き始めた。
そのとき。
「……あれ?」
道路の向こう側に、見覚えのある黒い車が停まっているのが見えた。
黒い車。
その横には、黒いスーツを着た男性が二人。
なんだか近寄りがたい雰囲気。
私は少しだけ歩く速度を落とした。
すると。
「美月ちゃん?」
聞き覚えのある声がした。
振り返る。
「……蓮さん?」
そこにいたのは、やっぱり蓮さんだった。
「こんばんは」
「こんばんは! こんなところで会うなんて、びっくりしました」
「俺も。仕事帰り?」
「はい!」
「お疲れ様」
そう言って、蓮さんは優しく笑った。
やっぱり、この笑顔は好きだな。
……って!
私は何を考えているんだろう。