愛してるなんて、噓でしょう?
東條蓮 side
「蓮さん」
美月の姿が見えなくなった頃、後ろから悠真が声をかけてきた。
「何?」
「ずいぶん楽しそうでしたね」
「そう?」
「ええ」
悠真は駅の方を一度見た。
「彼女ですか?」
「違う」
即答した。
まだ、そんな関係じゃない。
けれど。
「……大切な人になる予定」
俺がそう言うと、悠真は呆れたように笑った。
「気が早いですね」
「うるさい」
そのとき、少し離れた場所にいた部下が近づいてきた。
「若頭、お車の準備ができました」
「分かった」
さっきまでの柔らかな表情を消し、俺は車へ向かった。
「蓮さん」
悠真が隣に並ぶ。
「会長から、もう一度連絡がありました」
「……何の用だ」
「十二年前の件についてだそうです」
その言葉に、足が止まった。
十二年前。
忘れるはずのない、あの日。
俺はゆっくりと息を吐いた。
「分かった。すぐ行く」
もう終わったはずの過去。
それなのに、どうして今になって。
「蓮さん」
美月の姿が見えなくなった頃、後ろから悠真が声をかけてきた。
「何?」
「ずいぶん楽しそうでしたね」
「そう?」
「ええ」
悠真は駅の方を一度見た。
「彼女ですか?」
「違う」
即答した。
まだ、そんな関係じゃない。
けれど。
「……大切な人になる予定」
俺がそう言うと、悠真は呆れたように笑った。
「気が早いですね」
「うるさい」
そのとき、少し離れた場所にいた部下が近づいてきた。
「若頭、お車の準備ができました」
「分かった」
さっきまでの柔らかな表情を消し、俺は車へ向かった。
「蓮さん」
悠真が隣に並ぶ。
「会長から、もう一度連絡がありました」
「……何の用だ」
「十二年前の件についてだそうです」
その言葉に、足が止まった。
十二年前。
忘れるはずのない、あの日。
俺はゆっくりと息を吐いた。
「分かった。すぐ行く」
もう終わったはずの過去。
それなのに、どうして今になって。