愛してるなんて、噓でしょう?
水瀬美月 side


その夜。


私はベッドの上で、今日の出来事を思い返していた。

『若頭』

『会長』

『ちゃんと話すよ』

蓮さんの言葉が、何度も頭の中で繰り返される。


スマートフォンが震えた。


画面を見ると、蓮さんからだった。

『今日は驚かせてごめんね』

私はしばらく画面を見つめてから、返信した。

『大丈夫です。でも、少しびっくりしました』

すぐに返事が届く。

『そうだよね。今度、ちゃんと話すから』

『待ってます』

送信して、スマートフォンを胸元に置いた。


蓮さんのことを、もっと知りたい。


そう思っていたはずなのに。


いざ知らない一面を見てしまうと、少し怖くなってしまった。


それでも。

『またね』

あの優しい声を思い出す。


私は、まだ蓮さんを信じたいと思っていた。

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