愛してるなんて、噓でしょう?
水瀬美月 side


その日の夜。


私はベッドの上で、蓮さんとの会話を思い返していた。


東條会。


若頭。


知らなかった世界。


私が今まで過ごしてきた毎日とは、きっと違う世界。


正直、怖い。


だけど。


蓮さんが私に向けてくれた笑顔まで、嘘だったとは思いたくない。


スマートフォンが震えた。


蓮さんからだった。

『今日はごめんね。急に話して驚かせたよね』

私は画面を見つめた。

『大丈夫です。話してくれてありがとうございます』

少し迷ってから、もう一通送った。

『また、いろいろ教えてください』

すぐに返事が届く。

『もちろん。美月ちゃんの知りたいことは、ちゃんと話すよ』

その文字を見て、私は少しだけ笑った。


まだ、全部を受け入れられたわけじゃない。


それでも、もう少しだけ知りたい。


東條蓮という人を。

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